<編集長インタビュー>「おはよう奥さん」 「変わる時代とお母さん像、変わらない読者との信頼」(毎日新聞)

 生活実用情報誌「おはよう奥さん」(学研パブリッシング)が好調だ。1995年の創刊以来、衣食住にまつわる暮らしの知恵や、家計のやりくりなどを紹介する同誌。出版不況の中、平均18万部を堅持し、特集や付録によっては20万部を超えることもあるという。編集長の澤田優子さんに話を聞いた。

 「ここ10年で購読者層がずいぶん変わってきた」と澤田さん。主な層は未就学児童を持つ女性だが、晩婚化の影響から、平均年齢が26、27歳から30歳前後に変わった。また、以前は75%以上が専業主婦だったが、現在は約50%がパートや内職など何らかの仕事を持つという。その結果「専業主婦が多いときは、時間や手間がかかっても節約できる方法を掲載していた。しかし今は仕事も持っているので家事に時間をかけたくない。短時間で節約もしたいという欲張りな傾向にある」という。

 購読者層だけでなく、時代も大きく変化した。「100年に1度」といわれる昨今の不景気から「最近は、家にいながら楽しく稼げる懸賞やアフェリエイト、オークションなどを紹介する企画が人気」という。また創刊以来の「鉄板企画」である家計の特集にも、変化が見られる。やりくり上手な家庭の家計を紹介する企画だが「より年収が低い家庭に注目が集まっている」という。「平均的な読者の年収は450万円くらいだが、読者に受けるのは、それより低い年収の家庭。どうやってやりくりしているのか、学びたいようだ」と話す。

 一方で、創刊時から変わらないのは「読者との信頼関係」。読者取材に基本を置き、収納であればクローゼットの中を、家計であれば家計簿を実際に見せてもらう。近年、インターネットの隆盛を受け、ブログなどで自分のライフスタイルを発信する人たちが増えたが「ネットだと、情報がありすぎて信ぴょう性も不確か」と澤田さん。また「携帯電話はともかく、パソコンを立ち上げていざ情報を探すとなると、子育て中の女性たちは仕事に家事に忙しく、難しい。ネットが盛んな今でも支持してもらっているのは、抜粋されたよい情報が(同誌には)そろっているから」と自負する。

 最近は「食育」に力を入れており、「食=子どもの人生を作る重要なもの」という認識の広まりを後押しに、生活実用情報誌には珍しく、食育の連載を設けた。特にディズニーのキャラクターをかたどった弁当のレシピは、「食の細い子が食べるきっかけになる」と好評だという。「お母さんは、子どものためにはお金も手間も時間も惜しまない。節約するところは節約し、使うところは使う。それが今のお母さん像。これからも、あらゆる変化に対応しながら、お母さんたちを応援していきたい」と意気込む。【長岡平助】

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